雪が積もる家は良い家だって知ってましたか?注文住宅の意外と知られていない知識を徹底解説!
飛騨・高山を中心に新築・注文住宅を専門に取り扱っている住宅会社4u DESIGN HOUSEです。
冬になると連日の降雪で毎朝雪かきに追われる日々ですね。
高山育ちでない私にとっては筋肉痛と腰痛の戦いです。
子供のころは冬になると早く雪が積もらないかと願った記憶があります。
「雪が積もる家がいい」
私がそう思うのは幼少期から今も変わりません。
しかし、大人になり住宅会社に勤めるようになってから、理由が変わりました。
車で街を走行していると、屋根に雪が積もる家とそうでない家があります。
今回のブログでは、意外と知られていない、雪が積もる家が良い家と言われる2つの理由をご紹介します。
雪国で家づくりをご検討されている方に特に知っておいていただきたきたい情報になります。
雪が積もる家がいい理由
①落雪による危険が少ない
急こう配の屋根により落下し、道路に降りてくる雪。
屋根に掛かる荷重は減り家にとっては安全だが落ちていくところを想像すると怖くて仕方がないです。
新しい家が所狭しと並ぶ住宅地、落雪による外壁損傷で隣人トラブルになる日も近そうですね。
縦一列に並んで登校する小学生がいれば「頼むから今は落ちないでくれ」と願い、
雪の下敷きになり負傷するニュースは他人ごとではないと身を引き締められる思いがします。身の危険があっては、せっかく建てた家にも安心して住めません。
②断熱性能が高い
同じ太陽の熱を当てているのに、雪が溶けている家とそうでない家には何の違いがあるのだろう。
屋根の角度?電熱線?もちろんそれもあります。
私が驚いたのは、屋根の下から伝わる熱です。屋根の下、つまり家の中の温気が伝わっているのです。
天井裏、屋根裏には通常、断熱材が隙間なく敷き詰められています。
断熱材の性能にもよりますが熱を通すようなものを使うのはかえってお金の無駄です。
同じものを使っているのになぜ違いが出るのか、調べてみました。
「断熱材が湿気でカビて原型を留めていない」
見た目だけでなく本来の性能も発揮できていないという事でした。
ロックウールという断熱材は昔から多くの家に使われてきました。
袋の中に綿が入っている断熱材です。繊維の間に入る空気が断熱性能を発揮しています。
ビニール製の袋に入っているため、中の綿に水が付くことはまず無いです。
しかし、何らかの影響でその袋が破れてしまい、中の綿が湿気を吸い込んでしまったのでしょうか?
一度入った湿気は二度と外には出られない為、水分を含んで重くなった断熱材は屋根の勾配により、下の方に流れていきます。
屋根裏に通気などはほとんど無くカビが繁殖します。
今住んでいる家の屋根裏がこの状態になっている可能性があると考えると、確認したくても恐ろしくてできません。
断熱材が機能しないせいで、部屋中の暖めた空気は上に上がり、熱が天井を通り、屋根を通り、雪を溶かします。だからおかしな溶け方をするのです。
一方部屋の中は熱が逃げていき、いつまでたっても寒いまま。
永遠に暖房器具を動かし、時には設定温度を上げてみたり。
寒さによるストレスはいつになれば緩和されるのでしょうか?いつになってもされません。
また、断熱性能が良いと単純に暖房器具の出番が減ります。
つまり、電気代が安くなります。
とてもシンプルでおいしい話ですね。
まとめ
これらの理由から私は雪が積もる家こそが、家族と周りの人が幸せに過ごせる環境を作りだすと考えるようになりました。
普段気にしないところかもしれませんが、これから雪が積もった家が目に留まりそうですね。
今回のコラムはあくまで最近私が感じたことです。
屋根の雪は太陽の熱で外から溶かし、雨樋を通して下すのがもちろん一番スマートだと思います。
しかし、全ての土地が太陽に恵まれた土地とは限りません。
調べてみると様々な意見があり、その土地に合った雪の処理方法が見られとても面白かったです。
また今の時代、積雪荷重を考えず計画する住宅会社はほとんどありません。
雪の重さを考慮したうえでの構造計算の為、基準値を超えなければいつ地震が来ても家が倒壊する心配はありません。
落とす屋根にするのか、積もる屋根にするのか、正解不正解はないものなのでお好きな方をお選びください。
4u DESIGN HOUSEではお家づくりについての相談会を受け付けております。
雪についてお悩みの方はもちろん、それ以外の家づくりについてお悩みの方もお気軽にご相談ください。