COLUMN 土地探し中の方必見!通学時間とお子様の健康に関係はある?

土地探し中の方必見!通学時間とお子様の健康に関係はある?

はじめに

飛騨・高山を中心に新築・注文住宅を専門に取り扱っている住宅会社4u DESIGN HOUSEです。

お家づくりはすんなり進むこともあれば、躓くこともあります。
計画がストップする要因の一つに「土地」があります。
私もこれまでに、土地選びで悩まれている方を何組も見てきました。

「広い土地」「綺麗な長方形」「ご近所付き合い」「日当たり」「景色」など、優先することは人それぞれです。ただ、残念ながらその要望を完璧にクリアできている土地はほぼありません。何かが良ければ必ず欠点があり、要望に優先順位を付けない事には土地選びは全く進まなくなります。
「でも、安いわけでは無いのに我慢して買うのは・・・」と思われる方もいらっしゃるでしょう。もちろんその気持ちも分かります。

ですが、改めて考えてみてください。
そもそもその欠点は本当に欠点なのでしょうか?
捉え方を変えれば、利点になったりしませんか?

今回、私が目を付けたのは「学校からの距離」です。
「学校からの距離」というのは土地の要望の中でも上位常連のご要望です。
「お子様の気持ちを考えたら、学校から遠いのはかわいそう」と考える優しい親御さんがとても増えてきています。
そこで、私は考えました。
そもそもたくさん歩くことはお子様にとって可哀想なことなのか?
ということで、小学生の通学時間と健康について調べてみました。

通学時間について

出典:平成28年社会生活基本調査結果(総務省統計局)

総務省統計局の平成28年社会生活基本調査結果によると、小学生の通学時間(往復)の全国平均は48分、岐阜県の平均は49分でした。どちらも片道では25分弱ですね。
通学には往復で1時間弱かかるのが全国平均と考えると、意外と通学に時間をかけてるように思われるでしょうか?ご自身の小学生時代と比べてみると妥当な数値に思えてきませんか?
ちなみに高山では、小学校までスクールバスが出ている学校区もありますが、それは特殊なケースで、私の出身校は徒歩40分前後までの通学時間で全生徒が通学できるようになっています。
生徒によっては、5分で済む子もいれば、30分以上かけて通学する子もいますね。

ちなみに私は自宅から学校までは30分ほどかかりました。全国平均より少し長いくらいですね。
最初は「いつになったら家に着くの・・・」と思いながら下校していましたが、数日経つと友達もでき、長い時間かけておしゃべりをしながら帰る時間はとても楽しく、1日頑張った体なのにもかかわらずどこからか体力が無限に湧き出ていました。

通学時間と健康の関係

ここまで通学時間のお話をしましたが、次に通学時間と健康について考えてみましょう。
通学時間が5分の子と、30分の子では、生活習慣、健康状態にどのような違いが表れてくるのでしょうか?
家庭環境や体のつくりは様々なので、あくまで「通学時間」というところに焦点を当てて調べてみました。

有症率

まずは、通学時間別にみた有症率です。
徒歩30分以上の子の有症率が平均6.4%なのに対して、徒歩5分の子の平均は11.1%という結果が出たそうです。およそ二倍です!

中でも大きく差が開いたのは喘息です。
小さいころから重いランドセルを背負って毎日往復1時間も歩けば、体力も付きますし気管支も鍛えられるのは納得できるかと思います。

生活特性

次に生活特性をみてみます。
5分以内の子たちは偏食になりやすいという結果が出ていて驚きました。
また、朝食の摂取率も30分以上の子に比べて低く、食生活に偏りが出てきているのが分かりました。
下校後の過ごし方については、ゲームをする時間は30分以上の子は最も少ない結果となりました。「これは家に着く時間が遅いためそのまま表れているのだ」と思っていましたが、どうやらそれだけが理由では無さそうで、学習塾に通っている人数は最も多くなっていました。不思議です。ゲームをする時間を学習塾に当てているという事でしょうか?

まとめ

以上の事から、必ずしも学校から家が近いのはお子様にとって良いことだらけではないという事がお分かりいただけたでしょうか?
幼稚園から小学校にかけては体の基礎をつくる大事な時期です。
どんな場所で育つかはとても大きな影響を与えます。
子育てのしやすさは間取りで変化しますが、お子様自身の成長は土地、立地によっても変化するのではないでしょうか?親と環境でお子様を健康で、丈夫な子に育てていきましょう。

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